医療脱毛と脱毛サロンの大きな違いは『永久』か『減毛』か

医療脱毛と脱毛サロンの内容について知ろう

まず、脱毛サロンが提案しいる脱毛は『この先毛が生えてこないこと』を保障出来ません。脱毛サロンが行う脱毛というのは、日本エステティック振興協議会が定義している『美容ライト脱毛』に分類されます。

 

美容ライト脱毛は『毛の幹細胞を破壊しない』『皮膚に負担を与えない』といった、除毛や減毛を目的として行われます。そのため、脱毛サロンで使われている光脱毛器の出力は20ジュール以下と、低エネルギーな施術を受けることになります。その手法は光脱毛やフラッシュ脱毛と呼ばれています。

 

美容外科・美容皮膚科などで行われている医療レーザー脱毛は、最大60ジュールまで出すことが出来ます。そのため、脱毛サロンに通う回数は10~18回、医療脱毛の場合は5~6回と、差がみられます。

 

医療脱毛は強い光で施術するため、脱毛効果は脱毛サロンに比べて高いですが、肌への負担はたいへん大きなものになります。効果の高い医療脱毛は、医師の手によって行われています。そのため、万が一皮膚にトラブルが生じた場合でも迅速に治療することが出来ますので、安心して施術をお任せすることが出来るでしょう。

 

また、少し前まで主流だった『ニードル脱毛』と呼ばれる施術も、永久脱毛の効果がありました。ニードル脱毛の手順は、始めに5mmほど伸びたムダ毛の毛穴に電気針を刺します。そして微弱な電流を流し、毛根に直接ダメージを与えます。ムダ毛はその場で抜け落ちます。この手法は黒色に反応しないことから、日焼けした肌や色素沈着を起こしている皮膚・白髪でも施術可能、というメリットがありました。

 

しかし、1本ずつムダ毛を処理をするので『時間がかかる』『痛みを強く感じる』などから、次第に敬遠されるようになりました。

 

永久脱毛は医療行為

医師法第17条に『レーザー光線あるいは、そのほか強力なエネルギーを持つ光線を毛根に照射し、皮脂腺開口部や毛乳頭などを破壊する行為』と記載があります。厚生労働省は永久脱毛を医療行為と認識していますので、美容外科や美容皮膚科などでは強いレーザー光線を駆使した脱毛が行えるのです。医師免許の資格を持たない人が永久脱毛をすると、医師法違反行為にあたります。医師でない人が永久脱毛を行うと保健衛生上、危害のおそれがあるとされ、医師法が適用されているのです。

 

医療脱毛と脱毛サロンを比較

脱毛サロンの良いところは医療脱毛に比べて『痛みが少ない』『料金の安さ』『1回あたりの施術時間が短い』などです。ただし、効果のほどは医療脱毛を受けるよりも低く、数年後にはムダ毛が生えてくる可能性があります。

 

医療脱毛は、お肌への負担が大きい施術です。ただし、万が一お肌に問題がみられても医師に対処してもらえるので、安心して施術を受けることが出来ます。また、脱毛を完了するまでの期間が脱毛サロンと比べて、短いといのも魅力的ですね。

 

顔に生えている毛の脱毛は医療脱毛が合っている

顔にある毛は細かったり、産毛が多かったりするゾーンです。そのような毛は、出力を上げて照射しないと脱毛の効果を得ることが出来ません。そのため、脱毛サロンで使用されている光脱毛器では出力が低く、脱毛する事が難しいと考えられています。

 

顔の産毛やムダ毛には、医療レーザー脱毛が適しているでしょう。ただ顔のなかでデリケートな場所とされる鼻の下は、痛みを感じやすく施術後に肌が炎症を起こしやすいので『丁寧な医療脱毛をする』と友人・知人、口コミの評判が高い医師にお願いしましょう。

 

顔のパーツの1つでもある眉毛の脱毛を希望される人やホクロに生えている毛をなくしたい人には、ニードル脱毛がおおすすめです。目の近くは光を照射することが出来ず、ホクロから生えている毛は光脱毛で取り除けません。一昔前に主流だったニードル脱毛のメリットを、最大限に生かすことが出来るでしょう。

 

VIO脱毛は脱毛サロンでするのが賢明

デリケートゾーンは敏感な場所です。その毛は他の部分と比べて太いこともあり、痛みも感じやすくなっています。脱毛サロンで行う施術は医療脱毛より痛みが少なくて済みますので、VIO脱毛は脱毛サロンでお願いしましょう。

 

医療脱毛は脱毛の効果は高いですが、デリケートゾーンをレーザー脱毛すると『涙が出るほど痛かったので、途中でやめてしまった』と、リタイアする人が出るほどです。お金を払って痛い思いをし、途中でやめてしまうぐらいなら、最初から脱毛サロンで施術を受けたほうが賢い選択といえるでしょう。ましてや、ニードル脱毛では想像をはるかに超える痛みを伴うそうなので、選択肢には加えないでおきましょう。

 

脱毛サロンなら痛みも少なく、価格もお手頃です。回数は多少かかりますが、デリケートゾーンの毛は太いこともあり、脱毛の効果を実感しやすいので、最後まで通い続けることが出来るはずですよ。

 

医療脱毛と脱毛サロンをうまく活用すれば効率よく脱毛できる

脱毛サロンで、全身や気になる部分をまとめて施術してもらえれば、手っ取り早いし通うのも苦ではないでしょう。しかし、医療脱毛のメリットを活用することで、脱毛サロン一択で脱毛プランを受けるよりも早く終わらせることが出来ますよ。

 

例えば、露出の頻度が高い、腕や膝から下などの部分は医療脱毛で短期間のうちに脱毛し、痛みの出やすいVIO脱毛は脱毛サロンで施術を受ける、というような具合です。あるいは、脱毛サロンのキャンペーンを利用して気になる部分の毛を減らしたり、目立たなくなったりした後に、医療脱毛で確実に処理をする、といったやり方も有効的でしょう。

 

ただし、同じ箇所を医療脱毛と脱毛サロンで同時に施術しても、毛周期の関係で脱毛が完了するまでの期間が短くなることはありませんので、ご注意くださいね。

 

脱毛サロンに向いている人とは

『とにかくコストを安く抑えたい』と考えている人には、脱毛サロンがおすすめです。他にも『痛いのが嫌、苦手』『自分でお手入れする時間を今よりも減らしたい』と考えている人にも適しているでしょう。医療脱毛に比べて時間はかかりますが、自分の性格やライフスタイルを優先させた方が、最後まで通い続けられる秘訣です。

 

さらに、脱毛サロンの脱毛方法はお肌に対する負担が少ない、という女性に嬉しいメリットがあります。お肌の事を第一に考えている人には、脱毛サロンで施術を受けられることをおすすめします。

 

医療脱毛に向いている人とは

『自分が理想とするスベスベお肌を手に入れたい』という人は、医療脱毛が合っているでしょう。お金は脱毛サロンに比べて高く、痛みも強いですが、早く脱毛することが出来ます。また、脱毛サロンで施術を受けたけれども『もっとツルツルしたお肌になりたい』という人は、医療脱毛に挑戦してみても良いと思いますよ。

 

最後に

医療脱毛・脱毛サロン共に、良い面・悪い面があります。それらを踏まえて自身の生活スケジュールや予算などを考えてみましょう。医療脱毛・脱毛サロン、どちらが自分に合っているか自然と見えてくるはずです。焦らず、じっくり選ばれてくださいね。